ABA(応用行動分析)とは?

ベースとなる考え方は「行動のあと」に起こっている状況を変えていくことで「行動そのもの」を変えていくことができるというものです。

Lovaas博士のEIBI(早期集中行動介入)、自閉症児への週40時間の介入プログラムで科学的に証明されたことで非常に有名になっています。

実際、アメリカでは自閉症スペクトラム障害の診断が下されたお子さんは公費でABA(応用行動分析)プログラムを受ける仕組みが出来上がっていて、州によっては半強制的に受けなければいけなかったりするほどです。

ようやく最近になって日本でも認知度が高まってきましたが、現状としては公的機関を含め児童福祉・障害者福祉施設においてABAを謳ってはいますが実際として導入できているところはまだまだ少ないのが現状です。

ABAのメソッド

一般社団法人みらいのヒトミではABA(応用行動分析)の手法を療育に取り入れてます。特に児童発達支援では課題をやりながらお子さんの楽しい気持ちやモチベーションを上げたなかで発話を促していきます。

<課題分析(Task Analysis)>

習得させたいスキル(例:ズボンをはく)をお子さんに合わせてスモールステップに細分化して、1つ1つのステップを容易く成功できるものにすることで確実に習得していくことができます。

<DTT(Discrete Trial Training)>

DTTでは「コンプライアンス確立」や「新しいスキルを身に付ける」「言葉を増やす」などに取り組んでいきます。

DTTはエラーレスの連続試行のトレーニングですので様々なスキルを身に付けることができていきます。

<NET(Natural Environment Teaching)>

DTTではセラピストと向かい合って1対1で(例えば机を挟んで)やっていくものですが、NETはより自然な状況(例えば遊びの最中とか)で介入していくスタイルです。

DTTで学んだことを実践できるようにさせていくためにNETは必要になっていきます。

<PRT®(Pivotal Response Treatment®)>

DTTからNETという流れからさらに習得したことを日常生活において般化・維持させるにはPRT®は非常に強力です。

特に自発的コミュニケーション能力の向上に寄与します。